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新版 ファイナンシャル・マネジメント ― 企業財務の理論と実践
/ ダイヤモンド社 / ダイヤモンド社 / グロービス・マネジメント・インスティテュート /
日本経済を取り巻く環境が激しく変化する中で、企業における財務管理の重要性が高まってきている。企業財務(コーポレートファイナンス)の知識は、今や企業経営に関わるすべての人にとって必須となってきているといっても過言ではないだろう。
本書はアメリカMBAでも多く採用されているファイナンスの教科書の邦訳である。まず、第1部では損益計算書や貸借対照表といった財務諸表の見方からはじまり、そこからROE(株主資本利益率)などの企業業績指標を計算する方法や各指標の見方について説明している。そして第2部では財務予測の手法と計画策定の方法について、第3部では株式発行、社債発行などの資金調達の種類や選定の手法について述べている。最後に第4部では投資の評価やリスク分析の方法について説明している。
このように本書はファイナンスの基本をほぼすべて網羅しているが、その特徴は、多くの事例を織り込んで大変わかりやすく書かれているという点にある。そして理論を述べるだけでなく、実際のケースに応用する際に留意すべき事項についても詳しく述べている。たとえば、ROEは多くの経営者が重視している指標の1つであるが、その問題点のいくつかを提起して、それを修正し評価する方法について紹介している。また、バランスの取れた「持続可能な成長」の方法について一章を設け、実際の成長がそれを上回った場合と下回った場合の対策についても述べている。
原著の巻末に設けられている用語集が邦訳で省略されているのは残念であるが、各章末にはまとめと章末問題があり、巻末にその解答と解説が掲載されているので、理解度のチェックができるようになっている。
このように本書は、会計やファイナンスの予備知識をほとんど持たない人でも、ファイナンスの基礎全般を学べるように工夫されている。企業研修や大学でのテキストとしてだけでなく、独学で習得したい人にもおすすめできる。(戸田啓介)
The book itself is worth buying
The book was in good condition and the contents, everything was OK. Not that expensive compared to other books in other stores. However, although the book has over 400 pages, it is only 20cm thick which means that it has a thin sheet. Usually this kind of books, especially from McGrew Hill's books are thick and huge. But this one might have been printed in other cheap places and paper is low-quality.
重要トピックの上手な説明
本書はNPV,IRR,EVA DCF法といったコーポレートファイナンスの重要トピックを順を追って、非常に分かりやすく説明してくれます。
ただし、個々のトピックは上手に説明されているのですが、各トピックの関連性やコーポレートファイナンスの全体像に関する説明までは(紙面の都合上か)十分に扱いきれていない印象があります。
本書の良い点は著者の財務戦略に対するスタンスが一貫していることです。「財務戦略はあくまで事業戦略の補助の位置にあるもの」「定量分析偏重の数字遊びには走らず、定性的な事項も検討して意思決定を行う必要ある」といったスタンスがどのトピックの説明でも一貫しています。
この一貫性が本書の読みやすさの一助となっているように思います。
付け加えれば、時折混じる著者のジョークも面白かったです。ウィットに富んだ教授の授業を聴講しているような感覚で楽しめました。
あらゆる部門の管理者に方にお薦め
仕事柄、財務分析に関する本は何冊も読んだが、この1冊を超える本にはなかなか会えない。この本の価値は、商品紹介「企業財務は専門職だ」に示唆されるような専門家向けの専門書ではなく、企業経営に関わるあらゆる部門の管理者のために書かれているところにある。それは本書冒頭で語られる一節「財務分析は投資家や銀行等様々な関係者にとって重要な技能であるが、企業内部ほどこの技能が必要とされることはない」によく表れている。財務数値には事業方針、生産技術、在庫・信用管理など企業の実態が反映されており、ラインのマネージャーにとって財務分析は会社の問題把握、改善策の処方、財務的重要性の予想等に資することから重要となることが具体的に説明される。財務指標の効果的利用法(経験則、業界ベンチマーク、時系列変化)、持続的成長可能性と財務政策、割引現在価値法、埋没原価、リスクを織り込んだ投資評価、事業価値判断と包括的な内容が簡潔に纏められている。あらゆる部門の管理者に方にお薦めできる1冊。
ファイナンスの本を1冊選ぶとしたらこの本
ハーバードではありませんが、ビジネススクールでファイナンスを
主専攻にして渡された本がこの本でした。
出合ってってからもう10年以上経ちますが、ファイナンスの本を
紹介して欲しいと相談を受けたら今でも迷わずこれを勧めます。
名著です。
最簡・最良のコーポレート・ファイナンスのテキスト
ハーバードの教科書に使われていたということから、さぞかし難しいのかと思われるが、そんなことはない。コーポレート・ファイナンスの領域における論点を、ほぼ網羅しており、まずはコーポレートファイナンスの領域を確認したいという方、再度全体像を確認したい方には向いていると思われる。非常に平易に書かれており、日本語訳にも違和感はない。
コーポレート・ファイナンスの最初の一冊としてお勧めできる。
「決める」マネジメント――人を活かす職場をつくる
/ 英治出版 / 英治出版 /
一風変わったマネジメント論
最近の新人教育は本当に難しい。どうも当人は、会社(上司)というものは自分をキャリアアップに導いてくれると考えているのだろうか? 「あ・うんの呼吸」などはとてもアテにできないし、従来のロジックがほとんど通用しないと考えて対応した方が間違いないと思う。本書は「決める」ことの重要性を一生懸命に説いており、そうすることでブレない組織やチームメンバーの育成を奨励している。「マネージャー」というのは「役割」の一つであるという説明は説得力があり、方針や価値観を明確することと、それに沿った行動を取ったメンバーを褒めることが、最も安心感のあるマネジメントであることを明らかにしている。確かに私の部下のアンケートによれば、「指示が明確である」ことをとても重要視しているフシがあり、現代のマネジメントはやはり、マネージャーがどんどん決めて、部下に指示・徹底していくスタイルが、組織にとっても部下にとってもスムーズに進む方策なのかもしれない。でも部下も将来マネージャーになっていく訳で、彼らが全く考えないで仕事を進めることには、少々不安を感じるところである。
現在のマネジャーに大きなレバレッジを提示している
現在のビジネス環境に合致するマネジメントの原則を非常にわかりやすく示していると思いました。「従来のマネジメントを変えろ」「古いマネジメントは通用しない」と言いながら抽象論で終わる人はたくさんいますが、この本は違います。「なぜこれまでのマネジメント原則が通用しないのか」をここまで具体的な論拠で述べた本はないと思います。
真骨頂は、「方針を示す」ことをテコに、今の悩ましいミドルの状況を打開するための具体的なステップやコツを示しているところです。読んでいて一見当たり前に見えますが、今のマネジャーに最も必要なことを提示しています。
『リフレクティブ・マネジャー』『経営の未来』と合わせて読むと今の時代に必要なマネジメントがより奥行きを持って見えてくると思います。
平易な文体ですが、内容は深く、実践的です。部下を持って悩んだことのある方は、何をどう変えればよいか、多くのヒントが見つかると思います。
実践できるヒントが満載
マネジメントの役割をマトリクスを使用し説明したうえで、
実践するための手法やコツが捉えやすく書かれており、
内容の深さに反して、読みやすく感じた。
また、「「やった方がいい」ことはやらなくていい」、「「ヒト」ではなく「コト」を褒める」など
印象的なフレーズや、具体的な記述が多いため、頭で理解するだけでなく、すぐに実践に取り入れやすい。
私自身、マネジメントに携わるものとして、
現在抱えている課題に真摯に向き合い、自分の方針を決め、取り組んでいこうと思える良書であった。
自分自身のマネジメントにも
この本は、会社組織における中間管理職向けのマネジメントについて書かれた本である。
しかし、個人レベルで日々自分自身をマネジメントしていくという使い方にも適応が可能だと思う。
読んでいて、「腑に落ちる」というのはもちろんのこと、ただそれだけではなく、実際に使える、試せる手法が、具体的に示してあるという意味においても役立つ本だと思う。
各章末に、まとめとして示してある図は、ここだけコピーして手帳に貼るなどの使い方も役に立ちそう。
大企業サラリーマンは必見!!
私も含めて多くの人が企業戦士として、サラリーをもらって生活を営んでいる。
人と関わらずにできる仕事など存在しない中、特に自組織内でのコミュニケーションが重要となる。
この本は、マネジメント業務に携わる人もそうでない人も、物事の判断軸として、優先順位付けとして、
読むべきであると思う。
多くの人が立ち止まると本書にもあるが、立ち止まらなくてもいいように先人の経験を活かすことは
できないだろうか。
頭で理解していても、実際にこの本の中で語られている場面に遭遇したら同じ失敗をしてしまうことは
往々にしてあるだろう。でも分かっているつもりで失敗することと、知らなくて時間を浪費し、
また組織が不活性な状態になるのであれば、知っておかないといけないことだと思う。
文章は簡単だが重みのある内容。
バイブルとして購入すべき名作に久しぶりに出会えた。
この本は、全ての企業において、管理者研修で用いるべきだ。
「先読み力」で人を動かす ~リーダーのためのプロアクティブ・マネジメント~
/ 日本実業出版社 / 日本実業出版社 /
結局はPDCAをどう回すかにかかっている
著書は本書で、「先読み力」こそが仕事におけるカギと説きます。
必要になりそうなことは早めに実施、゜問題になりそうなことは先手を打って早めに潰す、
などを実施するための「先読み力」。当たり前の事を述べているに過ぎないと思われるかもしれません。
本書の良い点は「どうやったら先読み力を鍛える事ができるのか」をきちんと述べている点です。
(思ったより、これについて述べている本は少ない気がします)。
結局はPDCAなのですが、どうやってPDCAのサイクルを回すか、独自のスケジュール表と共に
解説しています(このスケジュール表はダウンロードできます)。
タスクの性質にも因るところがあるため、このスケジュール表が皆適している、というわけでは
ありませんが、予定と実際の差異をきちんと検証して改善できるか、ということは共通して
必要なアクションでしょう。その意味では、仕事に限らずプライベートの予定にも適用できると
思います。
スケジュール調整に関わる仕事をしている方は一読することを薦めます。
マネジメントも先読みである
先読みというと、プロセス系、またはホスピタリティーサービスで
重視される考え方ですが、起こりうる事態を発見し推測し対応していく
事が非常に重要。
人の進歩も先読みがいかに出来るかがカギで、
リーダーとしては、部下に、リード・援助・感謝という3点が述べられており
部下のプロアクティブを支援することが大事だと痛感しました。
勉強になりました
平凡な会社員であまり本を読まない自分でもわかりやすかったです。当たり前のようなことも書いてあるけど、それがほとんど出来ていない自分。。。気付かせてくれたこと感謝します。一部嫉妬のようなレビューもあるけどそれも納得のいく内容もあり参考になりました。
「先読み」というタイトルに惑わされるな!
最近、巷で「先読み」というコトバを耳にしませんか?
今、旬のキーワードを上手くタイトルにつけてます。
ただ、内容がなんともお粗末です。
当たり前のことを長々と1冊の本にするために綴られています。
本書には先読み君と後手君が登場しますが、
その例えは、あまりにもシプルで白黒はっきりしてます。
思わず「それ当たり前やん」って一人突っ込みしてました。
本番の人生はもっとグレーで、白黒がマダラですよ。
ついでにゆうなら、著者のKEYメッセージは
「先読み力」か「プロアクティブ」かはっきりしてほしい。
本書でこの2つの同義語がバラバラにちりばめられてて、
読む者を撹乱させてます。
世の中にはたくさんの良書があります。
このレビューに賛同するなら、あなたの時間を無駄にしないで
という私のメーッセージは★2つです。
プロジェクトマネジメントの説明
よくもわるくもプロジェクトマネジメントを仕事に応用することを書いています。
それだけですが、悪くない本です。
メンタルヘルス・マネジメント(R)検定試験III種(セルフケアコース)重要ポイント&問題集
/ 日本能率協会マネジメントセンター / 日本能率協会マネジメントセンター /
この本だけでは物足りないです
以前、うつと心身症で苦しんだ経験から、復習と護身(?)を兼ねて受験することにしました。
<勉強した期間>
2月〜3月の検定日前日までの3週間。
<使用したテキスト>
・メンタルヘルス・マネジメント検定試験3種公式テキスト(大阪商工会議所)
・メンタルヘルス・マネジメント検定試験3種重要ポイント&問題集(見波利幸著)
・メンタルヘルス・マネジメント検定試験3種過去問題集(春日未歩子著)
最初は公式テキストではなく、本書だけでまず勉強しました。
巻末の模擬試験では合格点を超えたものの、一発合格にはちょっと不安だった為、
結局公式テキストと過去問題集も購入しました。
公式テキストは2周、問題集は1周して自身を持って本番に臨みました。
他の方のレビューでも触れられていましたが、本書はあくまでサブテキストと考えた方が良いです。
各章ごとのチェック問題は簡単ですが、巻末の模擬試験だけで本試験に臨んでも
「自信を持って合格できる!」とは、言い難いです。
一般に浸透している資格試験ほどには、対策本も多くは発売されていませんし、
内容も「暗記+ひたすら過去問」というわけでもないので、やはり公式テキストは必要でしょう。
メンタルヘルス・マネジメント(R)検定試験III種(セルフケアコース)重要ポイント&問題集
検定合格には、あったほうがBetter!
大阪商工会議所・メンタルヘルス・マネジメント検定3種の問題集です。
重要ポイントは、公式テキストより、まとまっていて分かりやすいです。
チェックペン & チェックシートを使えば、重要ポイントを速攻で「習得」「おさらい」できます。
ただ、説明等については、やはり公式テキストの方が充実していますので、
学習用ではなく、あくまで「チェック」「まとめ」「おさらい」用です。
問題集については、問題量が少なく「不足気味」だとおもいますが、
本試験への模擬演習として使うほか、出題論点を知る意味でも、有効です。
これがなくても、落ち着いてやれば、本試験合格は可能です。
しかし、なかなか、そうはうまくいかないのが「人間」。(笑)
変に自信過剰になるくらいなら、本書で復習、問題演習をやって、本試験に臨んだほうがBetterだと思います。
「公式テキストでの学習」プラス「本書での復習」で、「検定合格は、より確実!」になります。
こちらがおすすめ
本家本元の版よりJMAM版のほうが問題集もついて廉価でお勧め。検定試験III種は簡単なはずなのだが、いざ問題を解いてみると知識の曖昧さを自覚しトホホ。これで受かるのだろーか。試験は11月1日(日)だ。今ならまだ間に合う。がーっと勉強して皆で合格しよう。と、資格ゲット狙いもさることながら、本当に現場対応に生かすのなら、各章でいくつか事例を紹介してくれると本書の内容が生き生きするのではないだろうか。
中国市場で成功する人材マネジメント―広汽ホンダとカネボウ化粧品中国に学ぶ
/ ダイヤモンド社 / ダイヤモンド社 / 藤野 博史 /
悩める中国現地法人関係者だけでなく、広くビジネス関係者にすすめたい、中国現地法人で人材マネジメントを成功させる方法論
中国現地法人で人材マネジメントを成功させるためには何をしなければならないかを説いた、熱い情熱にあふれたビジネス書である。
中国に進出した日系企業が抱える最大の問題は、何といってもヒトにかかわる問題だ。とくに、現地経営のカギである中国人マネージャーが定着せずに簡単に転職してしまうという深刻な問題である。この問題に悩んでいない日系企業はないといってもいい過ぎではない。
中国人は基本的に個人主義的であり、候補も含めてマネージャー・クラスの人材は、少しでも個人としての実績を評価してくれる企業で働きたい、少しでも自分を成長させてくれる機会を提供してくれる企業で働きたいという、強烈な上昇志向をもっている。「世界標準」で思考し行動する、ある意味ではアメリカのビジネスパーソンみたいなものなのだ。
だから、中国人材のマネジメントは、日本で成功してきた常識はそのままでは通用しないのである。
人事コンサルタントである著者は、現地日系企業に対する豊富なコンサルティング経験のなかから、価値観を徹底的に刷り込む経営で「中国で尊敬される企業」第3位に輝いた、自動車メーカーの広汽ホンダと、2005年に700人の中国人社員が出社拒否をするという非常事態を経験し、この状況を克服するために大改革を行った結果、現在では年率140%の成長を実現するカネボウ化粧品中国の事例を詳細に紹介している。
とくにカネボウの事例では、著者自身による人事コンサルティングの内容が導入プロセスとともに詳しく解説されており、悩める中国現地法人関係者には大いに参考となるはずだ。
本書は、現地法人での中国人材マネジメントにかんするノウハウも随所にちりばめられており、すぐに使える具体的なものも多い。
悩める中国現地法人関係者だけでなく、本社の経営層やグローバルマネジメントを統括する管理部門のスタッフだけでなく、広くビジネス関係者に読むことをすすめたい。
ストレス・マネジメント入門―自己診断と対処法を学ぶ
/ 金剛出版 / 金剛出版 /
入門とはいえ
とても読みやすく、内容も充実しています。
入門というタイトルとはいえ、その内容は初心者から勉強中の学生、専門家まで誰もが活用できるものだと思います。テストも多くついていますし、独学でもストレス・マネジメントを学べる一冊です。
まずストレスとは何かと学び、そして自分のストレス特性を知ることができ、受けるストレスの対処の仕方を学べる(リラクゼーション法や認知行動療法など)という構成になっています。
ストレス・マネジメントを学ぶならこれ一冊でかなり幅広く対応できると思います。私自身、緊張する場面や日常の些細な出来事でのストレスなどをこの勉強のおかげでずいぶん快適に過ごせるようになりました。
ぜひ日々の生活の中で役立てて欲しいです。
ちなみに私は御著者の授業を受けていました。
実践家向けのいい本です
ストレスマネジメントは患者さん向けのものは何冊かよいものがあるんですが、臨床実践をしている者向けのものは具体的なのがなく、困っていたのですが、いいのを見つけました。
本当に具体的です。ストレスマネジメントが今からでもできそうです。文章は味わいがないほどシンプルですが、実践向けなのはこのくらいがいいでしょう。
いろいろ応用ができるんじゃないかと考えています。
モチベーション・マネジメント ― 最強の組織を創り出す、戦略的「やる気」の高め方 (PHPビジネス選書)
/ PHP研究所 / PHP研究所 /
リクルートの本社人事部人材開発課長、組織人事コンサルティング室長、ワークス研究所主幹研究員などを経て、現在リンクアンドモチベーションの代表を務める著者が、「金銭や地位はもはやモチベーションファクターにはならない」として、新しい時代の動機付け理論を提唱した1冊。
著者によると、これまでの日本企業は、「市場から稼ぎ出した利益の一定割合を、給与や賞与という『金銭的報酬』に変換し、組織拡大を実現することで昇進や昇格といった『地位的報酬』を従業員に提供していた」。だが、いまや組織の縮小により、地位的報酬の提供が困難になっているうえ、個人の就労意識の変化により、「金銭や地位はもはやモチベーションファクターにはならない」状況となっている。このような状況で求められる、新しいモチベーションの理論を提供したのが本書である。
とくに「モチベーション・マネジメントの実践」と題した第3章からは、「ゴールセッティング効果」「ラダー効果」「リンク効果」「リクルーティング効果」「オンリーワン効果」「スポットライト効果」「ナレッジ効果」など、新しい時代のモチベーション理論が続々登場し、要注目である。各理論の実践方法も、著者のリクルート時代の経験や外部へのコンサルティング活動の成果にもとづき、丁寧に解説されている。
「金や地位で動かない部下をどう動機づけるか」。新しい時代のマネジャーの課題と、それに対するヒントを示した、貴重な1冊といえるだろう。(土井英司)
100%テクニックと割り切って。
就職活動されている学生の中でも注目度の高いLMI代表である小笹さんが書かれた
『いかに働いてる方のモチベーションを引き出すか?』
について特化されたテクニック本。
雑誌のコラムを合冊した感じのつくりで、中身が濃いです。
すでに部下を取り仕切られている方や特に経営者の方が自社の社員のやる気を引き出す仕組みを築いていく際のチェックリストにもなるでしょう、、。
ひとつくらい得るものがあればいいかな・・という感覚で読まれたら得るものは少なくないかもしれません。
営業寄り
著者がリクルートから独立して比較的日が浅い時期に書かれたために、リクルート的なマネジメント手法が多く見られる。
その後著者は実績を積んで多業種・多職種に対応したモチベーション理論を確立しているのだろう。
だが当時はまだ営業マンのマネジメントを中心とした、どうやってがんばって目標・ノルマを気持ちよく達成させるか、といった目標管理のためのモチベーションコントロールに主眼を置いているために、営業系の組織で活用できそうな事例が多い。
ただし、企業ごとにモチベーションのありかたはもっと複雑で多様だと割り切って本書を読むべきだと思う
うーん。
特別に斬新で真新しい内容があるわけではないが、周囲や部下のやる気を出すためになすべきことは何か、体系的に整理して理解し、実行できているかどうかをチェックするためには良い本だと思う。
裏を返せば、簡単なようでなかなか実践できていないこと、そういうものなのかもしれませんね。
初めて部下をもった人に特にお勧め
自称「人たらし」の著者が部下のモチベーションを引き出す手法を紹介しています。
コーチング系の本は結構読んできましたが、本書に書かれている内容そのものは真新しいものではありません。本書の特長は、モチベーションアップのための20の手法(効果)が箇条書き的に書かれていて一覧性に優れていること、それぞれの手法(「サンクス効果」とか「マッサージ効果」とか)のネーミングが上手く、日常のマネジメントの際にチェック項目として使えそうなことでしょうか。
最終章は企業宣伝的なものになっておりますがご愛嬌でしょう。
単なるノウハウ本との批判もあるかもしれませんが、コーチング・マネジメントの基礎の基礎をシンプルに頭に入れるにはちょうどよい内容と評価します。
コミュニケーションこそ全て!
社員が求めているのは「報酬」よりも
「会社の明確なビジョン」や「仕事の質」であることに驚いた。
確かに経営側と一般社員の価値観は乖離しているようだ。
今後の組織には、より一層のコミュニケーションが必要だと感じた。
著者がリクルート時代に学んだ色々なテクニックは是非試して見たいと思う。
リーダー、マネージャーの皆さんには是非読んでもらいたい!
モチベーション・マネジメント (PHP文庫)
/ PHP研究所 / PHP研究所 /
よくできている。
私は社内のモチベーションマネジメントのプロジェクトリーダーとなり、どのようにして、モチベーションアップをはかっていくのかを考える機会があり、わらにもすがる思いでこの本を購入しました。
モチベーションというビッグワードを体系的に理解するのに役立ちました。この小笹先生の本はどの本も分かりやすいです。
モチベーションについて学ぶには以下の本もお勧めです。
図解 きほんからわかる「モチベーション」理論 (East Press Business) (単行本)
池田 光 (著), NTTラーニングシステムズ(株) (著)
企業と個人の新しい関り方とモチベーション施策
著者の作品を読了したのは、これが3作目。いずれも働く人のモチベーションに焦点を当てており、本編では様々な角度からモチベーションアップの施策20を紹介している。
金銭報酬・地位報酬が不足する今後、新たなモチベーションを企業内部で作り出す必要があり、その中心が『コミュニケーション』だと著者は説く。これらは組織のモチベーションアップにとどまらない。個人で資格の勉強をする時など、知らず知らずのうちにマイルストーン効果(段階的に途中目標を設定する)等を行っているし、リクルーティング効果(採用活動に参加することで、逆に採用当時の初心に立ち返ることができる)やロールプレイング効果(いわゆるロープレ)等、すでに多くの企業で導入済の内容もある。それでも著者の視点は斬新だと思う。
オフィス環境に対する取り組みは、圧巻である。話し合う余地もなく何をやるかが決まっており、あとは真面目にコツコツ働くように監視する従来のレイアウトから、コミュニケーションを最大限活性化するレイアウトへの変更。その背景にあるのは「仕事は苦役、義務」ととらえる従来の考え方から、「仕事の過程でゲームのような遊び感覚を覚えたり、仕事の結果から様々なことを学び取ったり…」思考の変化である。硬直的、形式的、権威的な従来の発想と比べると、とても柔軟で合理的な発想だと思う。
固定化した会社のポスト、椅子取りゲーム。そんな縮小均衡の世界ではなく、個々人がプロフェッショナリティを持った上で協働し、会社が用意するのは、会社に貢献しようとする社員の意欲を、最大限引き出すような仕組みだけ。
近未来、今の学生達が油の乗った30代に差し掛かる頃に向けて、組織のあり方も少しずつ、変わっていくのだろうか?僕の目から見ると、圧倒的に後者の方が魅力的に写る。
人間組織でモチベーションをコントロールするための方法
すべては、企業と個人の関係の激変から始まった。
「相互拘束」の時代から、「相互選択」の時代への変遷。
その中で、個人がやる気をおこす要因も、「報酬」「地位」の獲得
から、個人の人生の目標、目的と、企業の目的との一致、不一致へと
変貌してきました。
著者は、そんな時代の激変を背景にして、チームマネジメント、特に
メンバーのマネジメントを、モチベーション創出、維持、拡大と
いうマネジメント役割が必須な時代になった、と説きます。
そんな中での、実際の場面を上げて、役にたつ約20個の
モチベーションマネジメント手法を紹介、解説。
最後は、自社での実践を詳しく紹介しています。
「個人のモチベーション」管理から、組織、企業全体のモチベーション
創生、維持、発展へと、異なる次元の話を、具体的かつわかりやすく
紹介した良書です。ページもさほどないので、通勤の往復に読めます。
マネージする人も、マネージされるスタッフも、一度目を通して
おいていい本です。
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